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「政治・経済」試作問題(2021年3月発表)を解いてみる その2の(2)
問4 経済学者についての知識が問われた問題 「代表的な経済学者の資本主義経済についての主張と,現代的な諸論点とを関連付けて理解しているかを問う。」という趣旨の問題。 「物価の安定を重視し,政策当局は通貨量を一定の率で供給すべきと主張した」のは、ガルブレイスかフリードマンか? 「自由貿易がもたらす国際分業によって関係国全体での生産量が増えると論じた」のは、マルサスかリカードか?という単純な問題であった。 前者はフリードマンで、ケインズの総需要管理政策を批判し、政府は市場メカニズムを重視し、通貨供給量のコントロールだけに注意すればよいという「マネタリズム」を提唱した。小さな政府を主張した20世紀ア…
「政治・経済」試作問題(2021年3月発表)を解いてみる その2の(1)
大問第4問は、「現代日本及びグローバル化する国際社会における経済の仕組み・システムの特質を考察したり,それに関わる諸問題の解決策について構想したりできるかを問う設問である。」という趣旨の問題。25点分の「公共」にはなかった経済の問題が加味された大問。 「第二次世界大戦後の日本経済の歩み」 「日本,イギリス,スウェーデン,ドイツの4か国の雇用慣行の比較」 「年金の仕組み」 「経済学説と現代的な諸論点との対応関係」 「現在の雇用をめぐる状況」 「技術進歩が均衡賃金に与える効果」の計6題。以降、3問ずつ解説を加えていく。 問1 戦後の日本経済の変遷についての大局的な知識が必要な問題 「物価や雇用に関…
「政治・経済」試作問題(2021年3月発表)を解いてみる その1の(2)
第3問目の後半 fukuchanstudy.hatenablog.com 問4 戦後の国際紛争の知識問題 「国連安全保障理事会での拒否権行使の状況に関する資料の読み取りを通じて,拒否権行使の理由を東西冷戦の影響や結果と関連付けて考察できるかを問う。」という趣旨の問題。 「常任理事国が拒否権を行使した回数」の表を基に、正誤を判断させようとしているが、要は「朝鮮戦争」、「ベトナム戦争」、「キューバ危機」、「湾岸戦争」がそれぞれどの時期のことかを知らないと解けない問題であった。 ②だけ明らかな資料の読取りミスを入れているが、③のキューバ危機は1962年のこと。④の湾岸戦争は冷戦終結後の1990年のこ…
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